一ヶ月
1月8日に緊急入院したので、ちょうど1ヶ月が経ちました。
おとなしくしてようと寝て過ごすことが増えたせいか、
足の筋力がすっかり衰えています。ヤバい!
その代わり、読書スピードはあがってます。
入院して出会った妊婦さんは10人以上。
同じように切迫早産の人、妊娠中毒症の人、
もっと週数が早いため切迫流産の人、
私と同じ予定日で赤ちゃんが小さすぎる人。
そのなかに、ほぼ同じ時期に入院してきた、
切迫流産の妊婦さんがいました。
彼女は二人目のお子さんを妊娠していて、
急な入院で上の子と引き離されたこと、
どうなるのか分からないことが不安で、
毎日泣いていました。
日に日に状態は悪くなっていたようで、
ベッド安静を言い渡され(歯磨きもベッドの上)、
やがて産科病棟へ移動しました。
(産科病棟が満床だった、私は婦人科病棟に間借り中です)
開いてきている子宮口を縛る手術が出来れば退院出来たのですが、
炎症値が下がらないことと、週数が増えて赤ちゃんも大きくなってきたため、
結局手術は出来ず、正産期まで安静に過ごすしかない状態。
この病院は病棟内に12歳以下の子供は入れないので、
彼女は半年近く我が子に会えないことになります。
部屋が別々になったので会話は出来ませんが、
自分自身に言い聞かせるような励ましのメールをくれました。
そんなある日。
元気かな?と、ふとメールを送ったら、思いもよらない返事。
緊急帝王切開で赤ちゃんを産んだ、と。
600gちょっとの赤ちゃんはNICUに入ったものの、
元気に手足を動かし、おっぱいも飲んでいたそうです。
その話は、驚きとともに、私たちに希望をくれました。
ちっさくても、早く産まれても、ちゃんと生きられるんだ、と。
(余談ですが、未熟児のお母さんは、未熟児用のおっぱいが出るんだそうです。
自然にそうなるなんて凄い!)
彼女は「淋しいから」と個室から、最初にいたこの部屋に戻ってきて、
退院までの生活を一緒に過ごしました。
雪景色に包まれた日、彼女は無事退院の日を迎え、
「赤ちゃんは半年くらいNICUにいるから、
毎日おっぱい届けにくるし、また顔出すね」と言って、
笑顔で帰っていきました。
その後、彼女が病室に顔を出すことはありませんでした。
上のお子さんも小さいし、忙しいんだろうなと思っていたのですが、
きのう彼女から届いた一通のメール。
退院した日の夜、赤ちゃんは亡くなったそうです。
両親に見守られながら、彼女の腕のなかで、
子守歌を聴きながら眠りにつき息を引き取ったそうです。
9日間の短い短い命でした。
悲しい話を書いてしまったけど、
同室だった人で2ケ月半の入院生活を乗り越え、
退院予定日に陣痛がきて、そのまま無事に出産、
すくすく成長している赤ちゃんもいます。
1ヶ月経って思うこと。
自分は安産だ、なんてタカをくくっていたけど、
普通に妊娠して、何事もなく出産出来るって、
凄いことなんだ。
入院生活は、点滴が痛いし不便だし、
寝てばっかりで背中は痛いし、
私は間食も出来ないからしんどいけど、
普通の妊婦生活では味わえない命の大切さ、
母の偉大さを感じることが出来ます。
3月中旬まで出来ることは安静にしていることだけだけど、
静かに、無事に産まれてくるよう無理せず過ごします。
旦那さんやたくさんの友人が会いに来てくれます。
とても有難い。
人に恵まれているなぁとつくづく実感します。
皆ありがとう。